相続税のお尋ねに回答できる「相続税の申告要否判定コーナー」のご紹介【解説動画あり】
みなさんこんにちわ なほ税理士事務所の川﨑です。
今回のコラムでは「相続税の申告要否判定コーナー」というサイトをとりあげます。
相続税について、次のようなお悩みがある方のお悩み解消に役立つ、便利なサイトです。
【このようなお悩み】
- 相続税がかかるか知りたい
- 税務署から送られてきた相続税のお尋ねに回答したい
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相続税の申告要否判定コーナーとは
このサイトは、国税庁が相続税の申告が必要かどうかを皆さん自身で判定できるようにとつくられたものです。
誰がつくったのかもわからないような怪しいサイトではありません。
国税が準備した、というと情報が収集されてしまうかと心配される方もいるかもしれませんが、
一切、情報の送信をすることなく利用できますのでご安心ください。
申告要否の判定が主な機能となりますが、次のような機能も備わっています。
- 税務署から相続についてのお尋ねが届いた方が、税務署への回答を作成する場合にも利用することができます。
- 小規模宅地等の特例(特定居住用宅地等)及び配偶者の税額軽減(配偶者控除)を適用した場合の税額計算シミュレーションを行うことができます。
ここが便利
このサイトを利用するにあたって、皆さんにはこういったメリットがあるのでわ?っと思います。
- 論点ごとに解説、入力例が備わっているので、不明点について検索する手間が省ける
- 規定の項目を埋めていけば良いので、頭の中がごちゃごちゃにならない
- 論点漏れや誤認が減らせる
- 判定結果を印刷して、税務署への回答書として使える
ご自身が、エクセルや手書きで対応するのは大変な労力となります。
過度(不要)な労力をかけないのが、適確にゴールまでたどり着くコツだと個人的には思っています。
使ったときの個人的な感想
簡易的な、相続税の申告要否の確認や回答書作成については機能的に十分といった印象です。
解説や入力例にそって進めていけば、判定を得ることは何ら難しくありません。
注意点として、
- イレギュラーなケース(例えば、相続放棄をした人がいたり、養子が複数人いるなど)の事情がある方
- 預金口座から、多額の現金を引き出している方
- 過去に贈与を実行している方
といった、税法独自の規制が関係する方は、解説等を読み飛ばさず、内容を確認して入力に織り込んでください。
※間違った判定をしてしまう原因になります。
まとめ
近年、相続税に関する税務調査では無申告(申告しなかった)の世帯や、財産が基礎控除額をギリギリ超えるかどうかの世帯を重点的に実施しているといった統計が公表されています。
対税務署については、活用できるツールは活用しておいて損はありませんよ。