
Case.
03
「シンプルな相続」こそプロの視点が必要でした
T 様
ご依頼内容相続税申告
◯ ご相談のきっかけ
T様は県外にお住まいだったお父様のご逝去に伴い、
相続税申告のご相談でお越しになりました。
相続財産は預貯金のみ。不動産はなく、構成としてはとてもシンプルな内容でした。
他の税理士事務所にも相談されたそうですが、提示された申告報酬が高額で、
「財産がシンプルなだけに納得できなかった」とのこと。
費用と内容のバランスに疑問を持たれ、弊所にご相談くださいました。
シンプルだからこそ「証明」が重要
財産内容は、預貯金のみ。
しかし、だからこそ私たちは一つのリスクを懸念しました。
それは、「本当に財産がそれだけなのか?」と税務署側に疑われやすいという点です。
このリスクを回避するため、以下のような“財産が他にない”ことの証明(エビデンス)を
丁寧に整えて申告に臨みました。
- ◯ 預貯金の取引履歴を取得し、入出金の確認
- ◯ 生命保険契約の有無を照会
- ◯ 所有不動産の有無を公的に確認
- ◯ 過年度の確定申告履歴を精査
こうした情報をもとに、「他に申告すべき財産はない」ことを正しく税務署に伝える。
これこそが、専門家が関わるべき大切なポイントでした。
プロに依頼する価値
T様は一時、「これなら自分でも申告できるかも」と考えられたそうです。
しかし、
- ◯ シンプルが故の調査リスクに気づく
- ◯ 税務署に不安を与えない形で申告する
といった点まで視野に入れて相続税の申告を行うには、経験と視点が求められます。
私たちは、申告書の作成を通じて、
「税務署にどう見られるか」「将来的な問い合わせを防ぐにはどうするか」といった
観点も含めてご提案をしています。
ご依頼、ありがとうございました
数ある税理士事務所の中から、私たちの技術と姿勢を信頼して選んでくださったT様。
シンプルな相続こそ、リスクを見極めた専門的なサポートが安心につながる――
そんなことを再確認させていただけたご依頼でした。
この度は誠にありがとうございました!
担当税理士:川﨑雅俊
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