一般社団法人 みやび相続支援機構 なほ税理士事務所

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2025.12.16 遺産相続

タンス預金を銀行に預ける正しい方法|相続で現金が見つかったら何をすべき?

タンス預金を銀行に預けるときの正しい方法

近年はキャッシュレス決済が普及し、現金を使う機会は減っていますが、自宅で現金を保管する「タンス預金」は、今も多くのご家庭で見られます。

特に、相続をきっかけにご両親のタンス預金が見つかると、

・このまま銀行に預けて大丈夫?
・税務署から何か言われないか
・相続税の対象になるのか

と、不安を感じる方が少なくありません。

本記事では、
タンス預金を銀行に預ける際の基本的な考え方
相続で見つかったタンス預金を安心して使えるお金にするための手順

について、わかりやすく解説します。

目次

タンス預金を銀行に預けても問題ないのか?

結論から言うと、タンス預金を銀行に預けること自体は違法ではありません

自宅で保管していた現金を金融機関に預け入れる行為そのものに、法律上の問題はなく、「銀行に預けたから税金がかかる」ということもありません。

ただし、金額が大きい場合には「お金の出どころ」について税務署からマークされるなどのリスクが高まります。
安全に相続手続きを進めるためには、適切に状況を整理しておくことが大切です。

相続でタンス預金が見つかったら何をする?

タンス預金は、ご両親が亡くなった後の実家の片付け中に見つかるケースが多くあります。

思いがけない現金を目にすると驚いてしまいますが、相続で見つかったタンス預金は、故人が残した相続財産の一部として扱われます。

次の3つのステップを押さえることで、銀行に預けて問題なく使用することができます。

① まずは記録を保管しておく

タンス預金は、通帳や取引履歴といった客観的な資料がありません。
そのため、見つかった状況を記録として残しておくことが重要です。

記録しておきたいポイントは次のとおりです。

✅いつ頃見つかったのか
✅自宅のどこに保管されていたのか
✅見つかった金額はいくらか

あわせて、次のステップで紹介する「相続税の確認に使用した計算資料やメモ」についても保管しておくことをおすすめします。

② 相続税がかかるか確認しておく

相続で取得したタンス預金は、他の財産とあわせて相続税の対象となります。

ただし、相続税は必ずかかる税金ではありません。
基礎控除額」があり、その範囲内の財産であれば相続税は免除されます。

相続税が免除になるかの確認手順

1. タンス預金を含め、故人の死亡時点の財産総額を計算する

2. 相続税の基礎控除額を計算する
 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の人数

3. 財産総額と基礎控除額を比較する
✅基礎控除額の方が大きい場合、相続税は免除されます。

☝️ タンス預金だけで比較せず、財産全体の合計額で比較することが重要です。

相続税がかかる場合は、相続税の申告を行い、納税を済ませましょう。

税務署は相続税の課税漏れを防ぐために次のような活動を活発に行っています。

・申告を促すためのお手紙を自宅に送ってくる
銀行などの口座を勝手に調査する

調査対象となるのは、亡くなった人名義の銀行口座に限らず、その相続人や孫などの近しい親族名義の口座にまで至ります。

税務申告や税務署との折衝に不安がある方は、税理士への依頼も検討するとよいでしょう。

③ 相続人が複数いる場合は、分け方を話し合う

相続人が複数いる場合には、他の財産とあわせてどのように分けるかを全員で話し合う必要があります。

このときに重要なのが遺産分割協議書です。タンス預金についても必ず記載しましょう。
遺産分割協議書は次のような場面で役立ちます。

・故人名義の預貯金を解約して相続するとき
・不動産の名義変更を法務局で行うとき
・後々の相続トラブルを回避するとき

▼遺産分割協議書を作った方がよいケースについてこちらの記事で詳しく解説しています。

タンス預金の相続手続きで不安があるときは税理士へ

基本的に、タンス預金を銀行に預けること自体が違法な行為となることはありません。
ただし、多額の現金を自宅に保管し続けることには、次のようなリスクがあります。

・盗難など防犯上の危険
・火災による焼失
・紛失

これらのリスクを避けるためにも、タンス預金は銀行に預けて管理する方が安心です。

一方で、タンス預金の相続では、税金の判断に加え、記録の整理や相続人間の遺産の分け方など、精神的にも負担がかかりやすい場面が多くあります。

「このまま銀行に預けて大丈夫なのか」「手続きに不安がある」という場合は、タンス預金の相続手続きを専門家に相談することで、将来の不安を減らすことができます

まとめてサポートを受けることで、相続したお金を安心して使える状態に整えることが可能です。

タンス預金の相続手続きでお困りごとがある際は、なほ税理士事務所へご相談ください。

今回ご紹介した内容がご参考となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事の執筆者

タンス預金を銀行に預ける正しい方法|相続で現金が見つかったら何をすべき?
川﨑 雅俊 MASATOSHI KAWASAKI
なほ税理士事務所・代表税理士
石川県金沢市で相続専門の税理士事務所を開業。 上場企業の経理から、大手税理士法人を経て独立。相続税申告・贈与税申告・相続税対策など、相続に関する分野を専門とする。
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